音楽レーベルの設立に、特にルールはありません。
何かの届け出等もありませんし、もちろん会社である必要もありません。
好きなレーベル名を付けて「レーベルを立ち上げた!」と宣言すれば、設立完了です。
また、音楽レーベルの基本的な機能は音楽を作って発売する事ですが、その方法が分からない場合や、自分だけでは出来ない内容があると言う場合は、当サイトの「音楽制作支援サービス」や「プロモーションをしよう!」をご確認下さい。
きっと、役立つ情報が見つかると思います。
活動形態がバンドやユニット等、数名のメンバーで構成されている場合も、全員の意思を1つに出来たり、高いモチベーションを維持する事にも役立ちます。
グランドスケジュールは、大まかなイメージで作ってかまいません。
ただ、そのスケジュール通りに活動を進める事が目標にもなりますので、全く実行が不可能なスケジュールを組んでしまう事は避けましょう。
例えば、こんなグランドスケジュールはいかがでしょうか?
20××年 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
作詞・曲 |
1st A | 1st A | 2nd A |
2nd A |
||||||||
編曲 |
1st A |
1st A |
2nd A |
2nd A |
||||||||
REC |
1st A |
1st A |
2nd A |
2nd A |
||||||||
マスタ |
1st A |
1st A |
2nd A |
2nd A | ||||||||
プレス |
1st A | 2nd A | ||||||||||
リリース |
1st A | 2nd A | ||||||||||
ライブ |
定期 |
定期 |
定期 | レコ発 |
定期 |
定期 | レコ発 | |||||
プロモ |
1st A | 1st A |
1st A |
1st A |
2nd A |
2nd A |
2nd A |
音楽レーベル運営や音楽活動をする上でもう1つ重要な事は、収支計画です。
これまで音楽活動をすると言うと、アルバイト等で稼いだお金を注ぎ込んで進めて行くと言うイメージがありましたが、これからは少しでも利益を残せる活動に切り替えて行きましょう。
そもそも音楽活動をしている皆さんは、音楽作品を作って、それを聴きたいと言うお客さんに提供するという立場です。
音楽を提供して利益を得るという事は、とても自然な事です。
また、音楽活動で「収入が得られる」と言う事にピンと来ない方も居るかも知れませんが、実はしっかりと計画を立てればそんなに難しい事ではありません。
下に、バンドをモデルにした収支計画を作ってみました。
これを参考に、自分の場合にあてはめて考えてみましょう。
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ここでは仮に、作詞・作曲・編曲をアーティストが行い、弊社でレコーディング・ミックス・マスタリング・ジャケット制作・CDプレスを行なった場合で計算をしました。 |
目標を達成出来ている場合、1年間で2回のリリースが可能ですので、1年間の利益の合計は、
535,000円×2=1,070,000円
となります。
107万円あれば、様々なプロモーションを打つ事が可能ですので、活動をさらに加速させる事が可能です。
また、海外進出時の交通費や宿泊費に充ててもいいと思います。
もちろん、リハーサルスタジオ代やライブの出演費を、アルバイトの給料から支払う必要もありません。
尚、損益分岐点である「233枚」の販売が難しいと判断する場合は、例えばミックス・マスタリングやジャケットのデザインをアーティスト側で行なう事で、
制作費合計185,000円÷2,000円=92.5
と、大幅にハードルを下げる事も可能です。
赤字覚悟で制作に入るという判断は、音楽活動を長く続ける事が前提であれば、出来る限り避けましょう。
③までに書いて来た事は、出来る限りアーティストに負担をかけずに、レーベル運営をしていく方法の説明です。
CDの制作・販売をメインに書いた理由は、音楽の制作費を最も簡単に回収出来る方法だからです。
弊社では、CD販売の位置付けを、
・制作費を早期に回収する為の手段
・アーティストグッズの1つ
・ライブ会場での即売用アイテム
と考えています。
現在は、CD販売をメインに考えた音楽活動はとても難しいです。
メインはやはり、iTunesを筆頭とした音楽配信です。
CDで制作費を回収出来ていれば、音楽配信では様々なトライが出来ます。
そして音楽活動の成功のカギも、やはりこの音楽配信にあります。
まずは、多少でも利益を得られる活動スタイルに切り替え、時間を味方につけた所で、広い視野のプロモーションに取り組んで行きましょう。
プロモーションについての詳細は「プロモーションをしよう!」をご参照下さい。
また、レーベル運営についてのアドバイスは「音楽活動無料アドバイス」をご参照下さい。